(euglena)
植物には、光が直に当たることによって芽吹く種と、土に覆われ光が届かないことで芽吹く種があります。土に篭りつつ、静か芽吹く種は、この頃の日々に似ているのではないでしょうか。人の移動や出会いが少なくなり、それぞれのエネルギーは自分の内側へと閉じ篭ってしまったかのようです。
こうして動きを失った人々や街の様子は、私に冬にうす寂しい公園の風景を思い出させます。しかし、何もないような場所にも、たしかな変化が起きています。例えば、私が眠る間、土の中で種が芽吹くように。この眼差しが届かないところで、ゆっくりと続く変化は、光が届かないことの可能性を私に感じさせます。部屋の中で何を現したいのかを考えたこの2年は、土に静かに埋まる種のようでした。
今回、そんな時間を体現するような展覧会になったと思います。代表作である綿毛を使った「watage」と初公開の「Untitled(in my room)」をどうぞご覧ください。
-(euglena)
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※コロナ感染症対策のため、状況によりワークショップを中止とさせていただく場合があります。
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