ITを活用した保健指導をオンプレからクラウドへシフト
指導者・対象者間のコミュニケーションを効率化
公益財団法人兵庫県健康財団様 導入事例
公益財団法人兵庫県健康財団様 導入事例
公益財団法人兵庫県健康財団 保健検診センター 保健指導課
課長 保健師 酒井 香名 氏(右)
課長補佐 保健師 白石 紀江 氏(左)

公益財団法人兵庫県健康財団様
所在地:兵庫県神戸市兵庫区荒田町2丁目1-12
設立:1960年3月
従業員数 :235名(2025年4月1日現在)
事業内容:健康増進、保健および医療に関する知識の普及・啓発、健診・相談および指導に関する事業 ほか
年間1,000件におよぶ特定保健指導をおこなっている公益財団法人兵庫県健康財団は、2024年にスタートした第4期特定健診・特定保健指導の見直しに合わせて、特定保健指導に使用してきたオンプレミスのシステムを一新。機能に過不足がなく、同財団のセキュリティ要件にも厳密に対応できることが決め手となり、エヌアイデイが提供する特定保健指導支援システムMIELを採用し、念願のクラウドシフトを実現しました。導入後は特定保健指導業務が大幅に効率化し、スマホアプリを活用した支援も可能になっています。
兵庫県民の総合的な健康づくりのパートナーを目指す公益財団法人兵庫県健康財団は、県民主導による健康づくり運動「健康ひょうご21県民運動」の先頭に立ち、人間ドック、保健指導などの健康診断事業や、講演会・イベントなどの普及啓発事業、さらには調査研究事業を展開しています。
生活習慣病の予防を目的として40歳以上を対象におこなう「特定健康診査」の結果に基づき、メタボリックシンドローム該当者、およびその予備群とされる方々に対し、専門スタッフにより生活習慣の見直しをサポートする「特定保健指導」も重要な業務の一つです。年間1,000件におよぶ特定保健指導をおこなっているという兵庫県健康財団では、これまで特定保健指導にオンプレミスのシステムを使用してきましたが、制約が多く使いづらさを感じていたとして、酒井氏は次のように振り返ります。
「以前は当財団で使用している健診システムの中に保健指導向けのツールが入っており、長い間それを使ってきたのですが、XMLファイル作成に課題があったことから、2018年の第3期特定健診・特定保健指導の見直しに合わせて、新しくオンプレミスの保健指導システムにリプレースしました。これによりその課題はクリアされたのですが、制度変更などのたびにアップデート作業に多くの工数を取られ、請求処理に影響を及ぼすこともあったため、改善は必至でした」
さらに白石氏はこう続けます。
「第3期のシステムでは、メール支援にも非常に労力を要していました。セキュリティ上の理由から、わたしたちは外部ネットワークに繋がっていないパソコンと、外部ネットワークに接続可能なパソコンを1人2台所有し、業務によって使い分けています。後者には個人情報を保存できないため、中継用のフォルダに複写して送信する必要があり、対象者からメールを受信する際も、逆の作業が発生します。添付書類がある場合はさらに大変です。メール支援の件数が増えれば増えるほど負荷が高まるばかりです。加えて、ハードウェアやソフトウェアの維持管理を自分たちでおこなうことにも限界を感じていました」
2024年の第4期特定健診・特定保健指導の見直しに合わせてシステム一新を決断した同財団は、複数のシステムを検討。その中の一つに、エヌアイデイが提供する「MIEL(ミエル)」がありました。MIELは、厚生労働省特定保健指導プログラムに準拠した、特定保健指導業務をトータルサポートするクラウド型システムです。
「セキュリティ面の不安はありつつもクラウドシステムを希望していたのですが、最後までネックになっていたのがIPアドレスの問題です。固定のIPアドレスがもらえるよう内部で調整をしましたが、やはり難しいとのことで諦めかけたところに、エヌアイデイが柔軟に対応してくださるということで一気に道が開けました。使いたいという気持ちがあっても我々保健師はITの専門知識がありません。IPアドレスの問題をクリアしたあとも、当財団のセキュリティ要件への対応において多くの知見をお借りしながら検討を進めていきました」と酒井氏。
最終的には、必要としている機能に過不足がなく、コストバランスの観点でも最もフィットしているとしてMIELの採用を決定。「保健指導課主導でクラウドシステムを導入することに対し、やはり時期尚早ではないかとの声があがる局面もありました。しかし、自分たちが目指すべき支援に立ち返り、それを実現するために必要な決断であるとして導入に踏み切りました。わたしたち現場の想いに寄り添い、導入のハードルに対し実現方法を真摯に考えてくだるエヌアイデイの姿勢に、信頼できる会社であると強く感じたことを覚えています」と白石氏は語ります。
アクセス制限によりクラウドのメリットを活かしきれていないもどかしさはあるものの、MIELの導入は同財団にさまざまな変化をもたらしています。まず、MIELからメールの自動送信がおこなえるようになり、メール支援にかかっていた時間が大幅に削減されています。メール送信に1件数分かかっていたことを考えると、その効果は決して小さくありません。
また、セキュリティの規定上外部でMIELを使用することができないため、訪問面談の際に指導状況をプリントアウトできるよう、PDF出力の機能をカスタマイズで追加。「訪問の際にとても重宝しており、カスタマイズに踏み切って本当に正解だったと感じています」と酒井氏は評価します。
さらに、対象者の状況も細かく可視化されるようになりました。指導者向けにとどまらず、対象者向け機能を搭載しているMIELでは、スマホアプリを通じて測定値や実施記録を指導者とリアルタイムに共有できます。
「以前は対象者から手書きやエクセルに入力した実施記録を送ってもらいましたが、現在はタイムリーに実施状況を確認できます。今やスマートフォンは誰にとっても身近な存在ですから、そうしたツールを使いながら、より詳しい情報をもとに支援がおこなえるようになったのは最も大きな変化です。クラウドシステムを選択した理由もここにあります」と白石氏。
このように、MIELを通じて特定保健指導の進捗管理や対象者の支援が容易になるだけでなく、XMLデータ作成までの一連の作業をシステム上で包括的に実施できるようになり、利便性は大きく向上しました。
指導側の効率化が図られ便利にはなったものの、「せっかくアプリの登録に同意いただいた方でも、1ヵ月も経てばアプリ自体を見なくなってしまうケースも少なくありません」と白石氏が語るように、今後は対象者とのやりとりにおいて、離脱を防ぐための運用上の工夫も求められそうです。「MIELの導入メリットを最大限活かせるよう、使い方を成熟させていく一方で、MIELそのもののさらなる進化にも期待したいですね」と酒井氏。引き続き、エヌアイデイの力を借りながら、より質の高い保健指導を目指していく考えです。
厚生労働省特定保健指導プログラムに準拠した、保健指導業務をトータルサポートするクラウド型システムです。
対象者向けスマホアプリも提供しており、
アウトカム(行動変容)のセルフモニタリングや支援者・対象者間の進捗状況の共有にも最適なシステムとなっています。

・対象者負担の少ないシンプルなスマホアプリ
・煩雑な業務管理をまるっと効率化
・独自のニーズに応える個別カスタマイズ対応
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