運用監視業務のアウトソースでコア業務に専念しつつ
ECサイトの安定稼働を支えるシステムの信頼性を向上
全日空商事株式会社様 導入事例
全日空商事株式会社様 導入事例
全日空商事株式会社 eマーケティング事業部 業務推進チーム チームリーダー 小寺 仁 氏(右)
全日空商事株式会社 eマーケティング事業部 業務推進チーム 増田 帆乃佳 氏(左)
全日空商事株式会社様
所在地:東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター
設立:1970年10月15日
従業員数 :単体458名、連結1,809名(2024年3月31日現在)
事業内容:航空機部品の調達、航空機の輸出入・リース・売却、機内サービス物品の企画・調達、および全国空港売店の運営などの航空附帯事業のほか、紙・パルプや食品の輸入販売、半導体・電子部品の輸出入、広告代理業、インターネットショッピングサイトの運営
エアライン系総合商社の全日空商事株式会社は、同社が運営するECサイトのシステム基盤をオンプレミスからクラウドへ移行するのにともない、その構築を担当した株式会社エヌアイデイのシステム運用監視サービス「MesoblueMSP」を採用。システム基盤からアプリケーションまで、システム全体の運用代行、障害検知、障害一時対応、運用改善などをトータルでアウトソーシングした結果、コア業務に専念できるようになっただけでなく、24時間365日セキュアかつ高品質なサービスの安定的提供を実現しています。
ANAグループの多角化事業を担う総合商社として、航空業界にとどまることなく、半導体事業・食品事業をはじめ幅広い事業分野において多種多様な商品・サービスを取り扱い、幅広いビジネスに挑戦している全日空商事株式会社。同社のeマーケティング事業部では、主にANA公式ECサイトの運営と法人向けデジタルギフトサービス「選べるe-GIFT」の運営を通じて、お客様との日常的なコミュニケーションによるANAブランドの価値と顧客ロイヤルティの向上に取り組んでいます。
eマーケティング事業部が運営するANA公式ECサイトには、1マイル=1円としてANAのマイルが使える・貯まるショッピングサイト「ANAショッピング A-style」や、貯まったマイルをANA厳選のおすすめ商品と交換できる「ANAセレクション」、飛行機に搭乗されたお客様だけがアクセス・購入できる「ANA STORE@SKY」などがあります。
これらのECサイトを支えるシステム基盤は、かつてオンプレミスで構築していましたが、時を経て、老朽化に加え、ECサイトの成長にともなうトラフィックの増加への対応、セキュリティ対策などの課題が浮上。業界や企業規模を問わずクラウド化への動きが加速するなか、今後起こりうる変化に柔軟かつ俊敏に対応できるよう、同社もシステム一式をクラウド環境へ移行することを決断しました。
システム基盤を再構築するにあたり、同社はもともとANAグループとして取引のあったエヌアイデイに発注。エヌアイデイは、要件定義から設計・構築、リリースに至るまで、プロジェクトメンバーの一員として緊密にコミュニケーションしながら同社に寄り添い、ECサイトのクラウドマイグレーションを成功へと導きました。
全日空商事株式会社 eマーケティング事業部 増田 帆乃佳 氏は、「移行にあたっては、外部連携部分のクラウド化やANAの内部ネットワークとの接続に苦労した局面もありましたが、ANAグループのネットワークを熟知されているエヌアイデイのお力添えのおかげで無事に進めていくことができました。また、システム刷新を機に業務設計や運用設計も担当いただき、当社にとって最適な業務フローや運用のあり方を一緒に探っていきました」と振り返ります。
システム基盤の刷新プロジェクトへの貢献に加え、構築後の安定稼働を見据えた監視および運用保守に関する提案を高く評価した同社は、エヌアイデイの運用監視サービスMesoblueMSPの採用を決定。これまでリモート監視サービスを契約していた他社ベンダーに不満を抱えていたわけではありませんが、移行後のシステムを熟知しているエヌアイデイにリモート監視を含むシステム運用を一任することで、価格を抑えつつも保守範囲がさらに広がることや、引継ぎが不要で業務負荷が少ないことへの期待が大きかったといえます。また、「すでにANAグループに対する理解や業務に関する知見があることや、システム基盤の設計・構築に関与いただいたことによる安心感も決め手になりました」と増田氏。
このように、従来は自社でおこなっていたシステム運用までをエヌアイデイにアウトソーシングした目的は、単に社員の業務負荷の軽減だけにとどまりません。属人化の解消も、解決すべき重要な課題の一つでした。システム運用を外部に委託することで、運用に関するナレッジが担当者の中だけに蓄積されていく状態を回避できます。つまり、担当者が不在でも対応に窮することがなくなり、ナレッジはいつでも伝承できるものへと進化していきました。
MesoblueMSPの利用を開始したことで、同社の担当者は、24時間365日いつ呼び出されるかわからない状況から解放されただけでなく、障害発生時にもデータセンターまで足を運び復旧対応をおこなう必要が一切なくなりました。本来のコア業務に集中できる環境が整い、休日や夜間にエヌアイデイから連絡を受けた場合でも、クラウド上で速やかに対応できるようになっています。
「オンプレミスでシステム基盤を構築していた時代には、複数のサービス間でデータベースを共有で二重化していたため、ディスクの障害が発生した場合に、片肺運転となって予備側のディスクを差し替えるまで二重化できない状況が続く懸念がありました。今では、そうした運用もなくなり、安定稼働が実現しています。サービス停止につながるような障害は発生していませんし、障害発生時の連絡にも、当社でわからないことはエヌアイデイで調べて丁寧に対応してくださるので、対応漏れがありません。まだ運用ルールがきちんと整備できていないような部分についても柔軟に対応いただき非常に助かっています」(増田氏)
こうした運用実績を評価し、同社は現在、アプリケーションの開発保守までをエヌアイデイに委託しています。「システム基盤からアプリケーションまでをトータルで対応いただけるメリットに加え、問題が発生したときの確認先や相談先が一ヵ所に集約されている安心感は大きいですね」と増田氏は語ります。
「緊急時の迅速かつ丁寧な対応はもちろんのこと、運用監視サービスの枠にとどまらず、システムを最適化するために最善を尽くしてくださるエヌアイデイには大変感謝しています。今後もさまざまな局面でご相談したいことが出てくるでしょうから、引き続きシステムの安定稼働に欠かせないパートナーとしてサポートいただきたいと考えています」(増田氏)
予測不能な変化をとらえて新しい未来を創造していくうえで、コア業務にリソースを集中できる環境を手にした全日空商事。変革の伴走者としてエヌアイデイもまた、同社の期待を上回る品質を追求し続けています。
ITに精通した専門チームがセキュアで高品質な運用監視を24時間/365日、貴社に代わって担当します。
システム運用代行、障害検知、障害一次対応、システム運用設計から改善まで
「MesoblueMSP」にすべてお任せください。
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・システム運用業務の負担大幅減
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